血虚は、血液の質がよくない、足りない人【東洋医学体質診断③】

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薬剤師の宮本です。

前書き

東洋医学の体質診断パターン「血虚」について解説と対処法をご紹介いたします

血虚(血液の質がよくない、足りない)

◆舌の状態

血虚舌

※東西薬局より引用

血の気がなく白っぽい

舌も痩せている

色が薄い

舌苔はうっすらとある程度

◆体質の特徴

血液の質が良くない状態なので、肌荒れ、抜け毛、爪が掛ける、こむら返りを起こす、集中力の低下、不安感が増すようになります。女性は生理があるため、男性よりなりやすい体質です。また、妊娠・出産は、血をたくさん消耗する行為なので、産後はどうしても血虚になりがちです。このほか、月経過多などによって血虚になる場合もあります。血には、ホルモンの働きの一部も含まれているため、血虚を放っておくと、子宮内膜が薄くなって経血量が減ったり、生理の期間が短くなったりなどが起こりやすくなり不妊に発展するおそれもあります。血虚の兆候が少しでもあれば、ふだんの生活の中で、できるだけ血を補う工夫をしていくことが大切です。

◆養生法

血は、夜眠っているときに生成されるので、睡眠は重要です。夜更かしをすると、それだけで血が消耗されてしまいます。遅くとも12時までにはベッドに入るようにしましょう。また、頭を使う作業も血を消耗するので、夜寝る前にパソコンに向かったりするのは止めましょう。就寝前の1~2時間は、できるだけリラックスして過ごすようにしましょう。体を動かすなら、全身をほぐすヨガやストレッチ、水泳などがおすすめ。翌日に疲れが残らない程度の運動量を心がけましょう。

◆おすすめ食材

造血作用のある赤身肉や青魚、豚肉、レバーなどの動物性たんぱく質と、豆腐や納豆などの植物性たんぱく質を、野菜や穀類と組み合わせて食事に取り入れましょう。その他にプルーンやなつめ、クコの実などのドライフルーツ、緑黄色野菜、黒豆、ひじき、黒ごま、黒きくらげなどは、血の巡りもよくしてくれます。毎日少しずつでも食事に取り入れるようにしましょう。

◆調子が悪いときに避けたほうがいい食材

血虚の人は冷えの症状が現れやすいので、生野菜や体を冷やすレタス、きゅうり、ナスなどの野菜や、高脂肪食、刺激のつい食材

◆女性の生理の状態

経血の量が少ない、色が薄い

期間が短い

生理が遅れやすい

オススメ漢方薬

温経湯(うんけいとう)

女性に用いられることが多い漢方薬です。脈やおなかの力が弱い虚弱なタイプの人の、月経不順や月経困難症、更年期障害などの婦人科系の不調によく用いられます。特に、冷え症で、手足がほてり、唇が乾燥しているような人に向くとされています。全身の状態をよくすることを期待して、不妊症に悩む女性にも用いられています。

加味逍遥散(かみしょうようさん)

“産婦人科の三大漢方薬”のひとつで、月経異常や更年期障害など、女性特有の症状によく用いられます。体力があまりない人で、肩がこる、めまいや頭痛がするなどのほか、のぼせや発汗、イライラ、不安など、不定愁訴といわれる多様な心身の不調に広く用いられます。

甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)

女性によく用いられる薬で、不眠症、子どもの夜泣きやひきつけなどに処方されます。興奮、不眠、不安、あるいは悲観的な言動などが処方の目安です。甘い味で、子どもにものませやすい薬です。

芎帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)

冷え症で、出血傾向のある方の、痔出血や月経障害にともなう貧血がある場合などに用いられます。

芎帰調血飲(きゅうきちょうけついん)
産後の神経症、体力が低下している人の月経不順に用いられます。

芎帰調血飲第一加減(きゅうきちょうけついんだいいちかげん)
体力中等度以下の人で月経不順、体力低下、女性ホルモンの変動に伴って現れる体と心の症状などに用いられます。

柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)

体力がなく、貧血気味で、口が渇き、動悸(どうき)や息切れがあり、神経過敏な人の、更年期障害やいわゆる女性ホルモンの変動に伴って現れる体と心の症状、神経症、不眠症などに用いられる漢方薬です。数日経過したかぜで、微熱、寝汗などがみられるようなときにも効果があります。

酸棗仁湯(さんそうにんとう)

体力が低下して、心身が疲労している人の不眠の改善によく用いられる漢方薬です。神経症、自律神経失調症による不眠の治療などにも用いられています。
不眠のタイプとしては、特に覚醒と睡眠のリズムが乱れて、夜間目が冴えて眠れない、夢見が多い、熟睡感がないといった症状があるような場合に適します。抑うつ、不安、焦燥感などの精神状態をともなうことが多いです。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

“産婦人科の三大漢方薬”の一つで、血行障害やうっ血を補い、血液の巡りをよくして体を温める「駆瘀血剤(くおけつざい)」です。月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害などによく用いられるほか、産前産後の不調(貧血、疲労倦怠、めまい、むくみ)などにも使われます。
対象となるのは、やせて体力のない「虚証(きょしょう)」の人です。めまい、立ちくらみ、頭重、肩こり、腰痛、足腰の冷え、しもやけ、むくみ、しみ、耳鳴りなどの改善にも使われます。

当帰四逆湯(とうきしぎゃくとう)

体力中等度以下で、手足が冷えて下腹部が痛くなりやすい、しもやけ、下腹部痛、腰痛、下痢、月経痛、冷え症などに用いられます。

当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)

血行をよくして冷えた体を温め、冷えによる痛みをとる薬です。よく使われるのは冷え症の改善で、体力がなく、手や足の先の冷え、下肢の冷えがひどい人のしもやけ、下腹部痛や腰痛、下痢に適します。冷え症の女性の月経痛の改善に役立つこともあります。

人参養栄湯(にんじんようえいとう)

胃腸全般の調子をよくする薬です。やせていて体力がなく、冷え症の人の、胃腸が弱い、下痢、嘔吐、胃の痛み、腹痛、胃炎(急性・慢性)というような症状に使われます。これといった病気があるわけではないけれども胃腸の働きが不調な人、食欲がない高齢者、大病のあとや手術後などで体力が低下した人などにも向いています。

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

脈もおなかの力も弱く、全身倦怠感や食欲不振などをともなう、さまざまな不調が処方の対象となります。気力がわかない、疲れやすいといった人から、胃腸虚弱、かぜ、寝汗など、また、病後・産後で体力が落ちているときや夏バテによる食欲不振にも使われます。

紫雲膏(しうんこう)

赤紫色の塗り薬。やけど、いぼ痔による痛み、切れ痔などに用いられます。

滋腎明目湯(じじんめいもくとう)

体力虚弱な人の目のかすみ、目の疲れ、目の痛みに用いられます

滋腎通耳湯(じじんつうじとう)

体力虚弱な人の耳鳴り、聴力低下、めまいに用いられます。

能活精(のうかっせい)

虚弱体質、肉体疲労、病中病後の滋養強壮に有効とされています。

※ 注意 ※ 漢方薬は同じ症状がある人でも、体質によって処方する漢方薬が異なります。

※こちらの内容は本講座のテキストの一部となります

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