陰虚は、潤い不足の人【東洋医学体質診断⑥】

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ホリスティック・ヘルス

薬剤師の宮本です。

前書き

東洋医学の体質診断パターン「陰虚」について解説と対処法をご紹介いたします

陰虚(潤い不足)

◆舌の状態

陰虚舌

※東西薬局より引用

舌苔がごく薄く、乾燥している。

舌の色は全体的にくすんだ感じの赤色。

舌の表面のところどころに裂け目のような溝があるのが特徴

◆体質の特徴

体に潤いをもたらす陰の力が足りず、体の中の水分も少ない体質を指します。

陰の力は歳を重ねる毎に減少していき、特に更年期が近くなる40歳以降によく見られる体質です。よく寝汗をかく、喉や口、目が乾きやすい、血液がドロドロになりやすいのが特徴です。秋の乾燥に弱く、咳が出たり、乾燥肌になりがちです。

◆養生法

「陰」不足の人は汗をかきやすい体質のため、汗をかきすぎると体調を崩しやすくなる。また、汗をかきすい夏は涼しい服装で、エアコンも冷えすぎない程度に利用するとよいでしょう。もちろん水分補給には充分に気を配るようにしましょう。ストレスや疲労、喫煙なども陰の力を減らす原因になりますので注意しましょう。水泳やアクアビクスなどの水中運動がおすすめです。ただし、体を動かせば、水中でも汗をかくので、運動後の水分補給はお忘れないようにしましょう。

◆おすすめ食材

体に潤いを与えるような、陰を補う食べ物を取り入れましょう。ごま、あわ、豆腐、トマト、きくらげ、白菜、山芋、なし、りんご、昆布、豚肉、卵、はちみつ、オリーブオイルなどを食事に組み込んでみましょう。

◆調子がよくないときに避けたほうがいい食材

辛味が強い、からし、こしょう、にんにく、しょうがなどの薬味は控えるようにしましょう。果物などで自然の甘みを取り入れるようにしましょう。

◆女性の生理の状態

経血の量が少ない、色が濃い

期間が短い

遅れやすい(低温期が長い)

おりものが少ない、又はほとんどない

基礎体温が全体的に高め

オススメ漢方薬

温清飲(うんせいいん)

「黄連解毒湯」と「四物湯」を合わせた処方で、月経不順、月経困難、更年期障害、神経症、皮膚炎などに用いられる。

黄連解毒湯 (おうれんげどくとう)

比較的体力があり、のぼせぎみで、イライラする傾向があるような人に向く薬とされ、高血圧に随伴する不眠症、神経症に用いられます。精神症状に対しても用いられ、ストレスのかかわりが大きい動悸(心臓神経症)や胃炎症状などの治療にも有用です。また、イライラすると悪化しやすい皮膚のかゆみの改善にも、用いられることがあります。

桔梗湯(ききょうとう)

のどが腫れて痛みが強い扁桃炎、扁桃周囲炎などに用いられます。膿のような痰が出る場合にも用いられます。

銀翹散(ぎんぎょうさん
虚弱で無気力な体質で悪寒、微熱、全身倦怠感があり横臥することを好む人の痰、感冒、気管支炎に用いられます。

駆風解毒湯 (くふうげどくとう)
体力に関わらず、のどがはれて痛む人の扁桃炎、扁桃周囲炎に用いられます。

荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)

「温清飲」を含む処方で、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)、慢性鼻炎、慢性扁桃炎、にきびの改善などに用いられる。血行が悪くて皮膚が浅黒い人、手足の裏に汗をかきやすい人に向いています。

桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)

疲れやすく、神経が過敏になることで起こる不眠症、イライラ、不安などを改善する漢方薬です。神経症をはじめ、ストレスのような精神的な不安が引き起こす男性の性機能の低下が気になる方、神経の高ぶりによる子どもの夜泣きや夜尿症などにも用いられます。眠りが浅い、夢見が多いなどにも使われます。下腹の腹直筋に緊張があり、比較的虚弱な体質の人に向くとされる薬です。

柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)

比較的体力はあるが、神経質で、ささいなことが気になって、抑うつ、不安、イライラ、不眠などがあるような、精神的に不安定な人に用いられる薬です。神経症、子どもの夜泣きなどがあるときに処方されます。あるいは、高血圧に伴う不眠、神経性の心悸亢進(しんきこうしん)の改善に使われれることもあります。

三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)

体力がある人で赤ら顔、のぼせ気味、精神不安、便秘があるという方に用いられます。主に高血圧にともなうのぼせ、肩こり、耳鳴り、頭重(ずじゅう)、不眠、不安といった症状、あるいは出血(鼻血、痔出血)、更年期障害や女性ホルモンの変動に伴って現れる体と心の症状などに効果があるといわれています。

酸棗仁湯(さんそうにんとう)

体力が低下して、心身が疲労している人の不眠の改善によく用いられる漢方薬です。神経症、自律神経失調症による不眠の治療などにも用いられています。不眠のタイプとしては、特に覚醒と睡眠のリズムが乱れて、夜間目が冴えて眠れない、夢見が多い、熟睡感がないといった症状があるような場合に適します。

三物黄芩湯(さんもつおうごんとう)

手足のほてりがひどい場合に用いられ、かゆみをともなう湿疹や皮膚炎にも用いられています。

滋陰降火湯(じいんこうかとう)

虚弱な人で食欲不振、倦怠感、微熱、寝汗をともなう慢性の咳や痰などに用いられます。

辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)

鼻づまり、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)などに用いられます。

芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)

急激に起こる筋肉のけいれんをともなう痛みに対してよく用いられ、こむら返りの薬として知られていまます。急性の腰痛・腹痛などにも使われます。
そのほか、内臓の筋肉のけいれんにともなう痛みにも広く用いられ、胃痛や、胆石・尿路結石の発作時の疝痛、月経痛などにも応用されます。
最近では、肝硬変の人や腎不全で透析中の人などの、筋けいれん対策に有用ともいわれています。

釣藤散(ちょうとうさん)

中年以降で比較的体力がある人の、慢性的な頭痛に効果があるとされる処方で、高血圧にともなう頭痛にもよく用いられます。特に、朝方に起こる頭痛・頭重感によいとされています。慢性的なめまい、肩こりのある人の神経症などの症状も改善します。

当帰飲子(とうきいんし)

あまり体力がない、冷え症の人に向くとされる薬です。皮膚の乾燥によるかゆみがある湿疹や皮膚炎によく用いられる漢方薬です。特に高齢者のかゆみに使われる代表的な薬になっています。分泌物が少なく、発赤が淡くてかゆみがある湿疹などにも適します。

麦門冬湯(ばくもんどうとう)

比較的体力が低下した、咳により顔面紅潮する人で、口やのどが乾燥してイガイガし、痰があまり出ない乾いた咳がコンコンと続くようなとき、あるいは切れにくい痰をともなう咳、空咳などに使われます。かぜのあとに残って長引く咳や、声がしわがれたときにも用いられています。気管支炎、気管支ぜんそくなどの病気の治療薬としても使われることもあります。

白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)

比較的体力がある人に向く薬で、湿疹・皮膚炎や皮膚のかゆみがある場合に適します。のどの渇きやほてりにも用いられます。また、初期の糖尿病で、のどが渇く場合に用いられることもあります。

六味地黄丸料(ろくみじおうがんりょう)

体力はあまりなく、疲れやすく、尿量が減ったりあるいは増えたりし、ときに手足がほてり、口が渇いたりする人の、排尿困難や残尿感、頻尿、むくみ、かゆみ、しびれ、夜尿症などに用いられます。

紫雲膏(しうんこう)

やけど、いぼ痔による痛み、切れ痔などに用いられます。

清心蓮子飲(せいしんれいしんいん)

胃腸が弱く体力が低下した人で、残尿感、頻尿、排尿痛、尿が出にくいなどの排尿異常があるときなどに用いられます。

活命参(かつめいさん)

虚弱体質、肉体疲労、病中病後などの滋養強壮に有効とされています。

滋腎明目湯(じじんめいもくとう)

体力虚弱な人の目のかすみ、目の疲れ、目の痛みに用いられます。

滋腎通耳湯(じじんつうじとう)

体力虚弱な人の耳鳴り、聴力低下、めまいに用いられます。

葛根黄連黄芩湯(かっこんおうれんおうごんとう)

体力中等度の人の下痢、急性胃腸炎、口内炎に用いられます。

能活精(のうかっせい)
虚弱体質、肉体疲労、病中病後などの滋養強壮に有効とされています。

救心感応丸気(きゅうしんかんのうがんき)

気つけ、息切れ、動悸などに有効とされています。

※ 注意 ※ 漢方薬は同じ症状がある人でも、体質によって処方する漢方薬が異なります。

※こちらの内容は本講座のテキストの一部となります

 

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