ヒブ(インフルエンザ菌b型)の病気の現状からワクチンを考える

ヒブ(インフルエンザ菌b型)のポイント

定期接種:不活化ワクチン(4回)2018年

日本よりも欧米諸国に多い細菌性感染症

インフルエンザ菌は常在菌で健康な小児の60~90%に存在

インフルエンザ菌の種類はa~fまであり、bだけがヒブ

3歳以降で抗体保有者が急上昇する報告あり

ワクチン接種前に抗体を持っている率は13.4%の報告あり

【感染ルート】

人から人へ飛沫感染・接触感染する

ワクチンについて

『アクトヒブ』★ 添付文書 ワクチン接種を受ける人へのガイド

※「ワクチン接種を受ける人へのガイド」は添付文書を一般向けに簡略化したものです
★定期・任意接種補助対象

病気をあまりしない子供には不要なワクチンで、大半の子供がいつの間に自然に罹っていて5歳過ぎたら必要がなくなるワクチン

ヒブが重症化したときに「子供の死亡率の高い感染症」の原因になりやすいため、それを防ぐ意味合いでワクチンを打つ

ワクチン防御期間:9年以上 ※The Immunisation Advisory Centreより和訳引用
(このワクチンでは優れた免疫原性が認められ、長期的な保護が示唆されています)

インフルエンザb型以外の種類の感染が増加傾向にあります。

また、アクトヒブについて知っておいていただきたい内容が以下のことになります。

ヘモフィルスインフルエンザ b 型(Hib)ワクチンは、乾燥ヘモフィルス b 型に不活化された破傷風トキソイドを結合させたワクチンです。Hib ワクチンの抗原(ヒブの破片)は、莢膜(きょうまく)で覆われています。免疫に関係するIgGは、母から子への移行時には成人の 60%と少なく、移行抗体は生後3ヵ月頃に消失する。IgGの抗体産生量は、乳幼児では低く、4 歳を過ぎると多くは成熟する。また、B細胞が未熟な乳幼児では、莢膜だけでの免疫反応が弱い。そこで、T細胞を介する免疫記憶細胞および免疫実行細胞の誘導が必要であり、そのため、莢膜に不活化させた破傷風トキソイドの結合体をワクチン抗原としている。

平成22年ヘモフィルス b 型ワクチンファクトシートを一部簡略化

ワクチンの添付文書にも破傷風トキソイドと結合したものと記載あります。ヒブの菌を粉々にして不活化ワクチンのだけでは赤ちゃんの免疫が認識をしないため、もっと大きくて分かりやすい目印として破傷風トキソイドを用いたのでしょう。それでしっかりとヒブを免疫が認識できているかどうかの詳細は分かりません。

この内容は、肺炎球菌ワクチンでも同様の記述が出てきますので確認しておきましょう。

また、予防接種スケジュールでも確認していただきたいのですが、同時接種できるものとしてDPT-IPVの四種混合ワクチンが示されています。この中の4種には破傷風トキソイドが含まれています。ヒブのワクチンにも破傷風トキソイドが含まれているわけなので、同時接種では破傷風トキソイドを多めに注射していることにもなります。これによる詳細なデータはないので分かりませんが、同時接種をすると通常よりも多くなる可能性があることを知っておきましょう。

 

参考:【子供の死亡率の高い感染症】(ヒブ・肺炎球菌が特に)
『髄膜炎』

発熱、項部(首の後ろ)硬直、意識障害が髄膜炎の3徴候が主にあり。他に痙攣、ぐったりする、頭痛、嘔気、嘔吐があります。乳幼児に特徴的なのが頭のてっぺんに角が生えるように膨らむ症状があります

『肺炎』

肺に細菌が増殖することで炎症反応が生じる感染症で、高熱と激しい咳、場合によっては呼吸困難になる場合もあります

 

『敗血症』

細菌感染によって、全身の発熱と炎症反応が生じてしまい臓器の機能が失われていく感染症のこと

 

『急性喉頭蓋炎』

細菌が、食べ物と空気の入り口を分けるための喉にある弁の役割の場所が、炎症を起こしてしまって呼吸しにくくなる感染症のこと

 

まとめ

ワクチンの中には抗体価を大人になっても永続することが大切なものと、掛け捨てがあります。ヒブワクチンは「掛け捨て」のワクチンです。免疫が弱くなれば大人でもヒブが発症します。その時には抗菌薬で治療を行います。これは子供の治療でも同じように用いります。ワクチン接種を安全に行う検討する際に参考にしていただければ幸いです。

他のワクチンに関係する内容はこちらの一覧へ

欲しい情報がすべて揃う!!「薬屋さんのワクチン手帖」

ちょっとした相談やお悩み事がある方はLINE@で直接やり取りできます

友だち追加

薬屋さんの健康のリアルな話30

「薬屋さんの読めるようになる化粧品リスト」ダウンロードできます

メルマガ配信は、毎日21時から30日間配信していきます。

セミナー・イベント・お茶会スケジュール

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です