ロタウイルスの病気の現状からワクチンを考える

ロタウイルスのポイント

任意接種:経口生ワクチン(2-3回)2018年

乳幼児に急性胃腸炎を起こす代表的なウイルス感染症

日本では主にに発生して、流行のピークが2~5
日本全国の地方衛生研究所のウイルス検出状況を見ると、冬季の前半はノロウイルスによる感染性胃腸炎が多く、冬季の後半はロタウイルスによる感染性胃腸炎が多い

48時間くらいで発病するが、成人は症状がほとんど出ない

嘔吐と発熱が2日、下痢(白い下痢便)が5~7日間続き、脱水に気を付ければ1週間で自然治癒

感染力が強いが、口から水分を上手にとっていれば重症化することはありません

5歳までに症状が出なかったリ、軽く済むことで100%感染する

一番かかりやすいのが4~24か月ごろで3歳以降は自然に抗体を獲得していることが多い

【感染ルート】

飲食物による経口感染をして潜伏期間が1~4日

ロタウイルスの分類

ロタウイルスは、A-Hまでの8つの群に分類されます。A,B,C,Hの4つの群が人間に感染しますが、人間のロタウイルスの大部分は、A群(RVA)に属します。

A群にはさらにG型分類で23種類とP分類31種類あります。

G型分類23種類中人間に感染するのが1、2、3、4、9に属します。ただし、熱帯では、G型分類の5、8、10、12型の感染が多いです。

P型分類では、31種類中人間に感染するのがP[4]、P[6]、P[8]

G型分類とP型分類を合わせたロタウイルスの分類で

G1P[8]型、G2P[4]型、G3P[8]型、G4P[8]型、G9P[8]の5つの型が、すべてのロタウイルス感染症の約90%を起こしていて、5つの型の中ではG1P[8]型が一番多いです。

ワクチンについて

『ロタリックス内用液』★添付文書ワクチン接種を受ける人へのガイド
『ロタテック内用液』★添付文書ワクチン接種を受ける人へのガイド

※「ワクチン接種を受ける人へのガイド」は添付文書を一般向けに簡略化したものです
★定期・任意接種補助対象

『ロタリックス』[1価・2回接種] G1P[8]型のみ

一番流行して重症化しやすい1種類のロタウイルスを弱毒化したワクチン

『ロタテック』[5価・3回接種] G1型、G2型、G3型、G4型、P[8]

流行して重症化しやすいウイルスを含む5種類のロタウイルスを弱毒化したワクチン

副反応の腸重積が1万人に1人発病する(0.01%)

腸内でワクチンのウイルスが増殖する関係でワクチン接種による胃腸障害も意外と多い

ウイルス性胃腸炎について

ロタウイルスによるウイルス性胃腸炎を防ぐのがこのワクチンの大きな目標です。しかし、皆さんもご存知のノロウイルスもウイルス胃腸炎に該当する感染症で大人も罹るため感染力はかなり強いです。

ウイルス性胃腸炎の代表は、ノロウイルス・ロタウイルス・アデノウイルスの3つがあります。

また、胃腸炎はウイルスに限らず、細菌や毒物などの食中毒に分類される症状です。

少し古いデータとなりますが、今でも数の変動はそこまで変わりませんので見ていきます。

食中毒の件数は夏に特に増える細菌によるものが多いのですが、患者数でいうとウイルス性の食中毒が毎年1位になるほどに多いのです。

ウイルス性食中毒の原因として多いのが、ノロウイルス・ロタウイルス・アデノウイルスなどのウイルス性胃腸炎を起こすウイルスです。

ウイルス性の中でも群を抜いて多いのがノロウイルスなのです。

ノロウイルスは冬になりやすい感染症です。その短い期間だけ気温が低下する時期で他の食中毒を抜くほどの感染力があるのです。

【流行分布】

引用:国立感染症研究所

感染性胃腸炎は、約3000か所の医療機関での報告を定点当たり(1か所の病院で毎週何人患者さんが受診したかの指標)として表したグラフがこちらになります。

2016年は、12月上旬ごろ(50週)に日本全国で約6万6千人が約3000か所の病院に1週間で受診しました。

計算の仕方
1週間の定点当たり報告数×定点=1週間の患者数


引用:国立感染症研究所

こちらは感染性胃腸炎の中でもロタウイルスだけの小児科の定点当たりの数値です。

3月ごろから毎年ピークとなり、2017年の16週では約400人以上の子供が1週間でロタウイルスに罹っています。

子供に罹りやすい感染症の参考の数字として(2017年)

  • 溶連菌:25週目で1週間で最高約1万人
  • 手足口病:30週目で1週間で最高約3万人
  • RSウイルス:38週目で1週間で最高約1万人

参考データ:感染症発生動向調査週報2017年第51・52週(第51・52合併号) 

まとめ

ロタウイルスだけでなく、ウイルス性胃腸炎、感染性腸炎のデータまで示させていただきました。実際の流行りの分布図は毎週更新されております。ワクチン接種を安全に行う検討する際に参考にしていただければ幸いです。

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