肺炎球菌の病気の現状からワクチンを考える

肺炎球菌のポイント

定期接種:不活化ワクチン(4回)2018年

小児から成人まで幅広い年齢層で感染する細菌感染症

肺炎球菌は常在菌で健康な生後4か月で17%、3歳で38%保菌
別の報告でも保育園の入園時27.8%、入園1、2カ月後88.9%の子供が保菌

【感染ルート】

人から人へ飛沫感染する

ワクチンについて

『プレベナー13水性懸濁注』
(小児対象)★
添付文書ワクチン接種を受ける人へのガイド
参考
『ニューモバックスNP』(2歳以上対象)
添付文書ワクチン接種を受ける人へのガイド

※「ワクチン接種を受ける人へのガイド」は添付文書を一般向けに簡略化したものです
★定期・任意接種補助対象
※※平成29年12月09日に10価の小児用肺炎球菌ワクチン『シンフロリックス水性懸濁筋注』は医薬品承認整理のため削除されております

肺炎球菌が重症化したときに「子供の死亡率の高い感染症」の原因になりやすいため、それを防ぐ意味合いでワクチンを打つ

病原性のある約100種類の肺炎球菌の内、4、6B、9V、14、18C、19F、23Fの重症度が高いためワクチンこの肺炎球菌をワクチンでカバーすることが目標

『プレベナー13水性懸濁注』:13種類の肺炎球菌(小児・成人用)
(1、3、4、5、6A、6B、7F、9V1418C、19A、19F23F

昔は7種類のプレベナーでしたが数年前から13種類に変更しました。しかし、下のグラフを見ていただければわかるように「子供の死亡率の高い感染症」の原因になる細菌25種類をすべてカバーしていません

参考
『ニューモバックスNP』:23種類の肺炎球菌(成人用)
(1、2、3、4、5、6B、7F、8、9N、9V、10A、11A、12F、14、15B、17F、18C、19A、19F、20、22F、23F、33F)

プレベナーについて知っていてほしい内容として

肺炎球菌ワクチンは、肺炎球菌に不活化したジフテリアトキソイドを結合させたワクチンです。ヒブと同様に細菌の破片だけでは、赤ちゃんの未熟な免疫では肺炎球菌の莢膜(きょうまく)に反応しないため不活化したトキソイドを一緒に結合しています。

参考:ヒブ(インフルエンザ菌b型)

ヒブ・肺炎球菌は、結合型ワクチンであり、図の「キャリアタンパク」が破傷風トキソイドまたはジフテリアトキソイドがくっついたワクチンになってます。

成人用では、このようなトキソイドを結合させていないことからも、子供の免疫の構築がまだ未熟であることがワクチンを作るうえでも工夫が必要になっていることが言えます。

ワクチン防御期間:4-5年 

※The Immunisation Advisory Centreより和訳引用

まとめ

子供の感染症の原因となりやすいと言われているヒブと肺炎球菌ではありますが、ワクチンで抗体をつくるのには未熟であることから、このような中身になっていることを知っていただければと思います。ワクチン接種を安全に行う検討する際に参考にしていただければ幸いです。

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