麻疹ウイルスの病気の現状からワクチンを考える

麻疹ウイルスのポイント

定期接種:生ワクチン(4回)2018年

初春から初夏にかけて流行する傾向があるウイルス感染症

発熱し、体に赤色の発疹が現れます。

全身に発疹が出る少し前に、口の中にコプリック斑という白いブツブツがでて、それが麻疹特有の白斑です。

その後、皮膚の感染と炎症が始まり、一時的に高熱が下がりますが再び上がります。

熱が再び上がるときに、耳後部や顔面、胴体と全身に発疹が広がっていきます。

発熱から1週間ほど経つ頃には、発疹が退色をはじめ、熱が下がっていき回復へと向かいます。

【感染ルート】

人から人に感染し飛沫感染・接触感染・空気感染(飛沫核感染)もするほど感染力は強い

ワクチンについて

二種混合ワクチン
『乾燥弱毒生麻しん風しん混合
ワクチン「タケダ」』★
添付文書 ワクチン接種を受ける人へのガイド
『はしか風しん混合生ワクチン
「北里第一三共」』★
添付文書 ワクチン接種を受ける人へのガイド
『ミールビック』★ 添付文書 ワクチン接種を受ける人へのガイド
 参考:単発ワクチン 
 『乾燥弱毒生麻しんワクチン「タケダ」』 添付文書 ワクチン接種を受ける人へのガイド
 『はしか生ワクチン「北里第一三共」』 添付文書 ワクチン接種を受ける人へのガイド
 『ビケンCAM』 添付文書 ワクチン接種を受ける人へのガイド

※「ワクチン接種を受ける人へのガイド」は添付文書を一般向けに簡略化したものです
★定期・任意接種補助対象

感染力が強いので麻疹患者に近づけば、子供はほぼ100%感染すると言われている

ワクチン防御期間:生涯96%超え ※The Immunisation Advisory Centreより和訳引用

【流行分布】

世界

世界で見ると赤色が濃いほど麻疹の患者が多いことを意味します。

多い順でインド・ナイジェリア・中国・イタリア・パキスタン・バングラディシュなどで発生しており、インドでは約38000人で2番目に多いナイジェリアでは約6800人と感染者数にかなりの差があります。

日本

引用:国立感染症研究所

累積患者数の増え方をグラフ化したものです
(1週間ごとの患者報告数ではありません。
年が変われば患者数が0人になります。)

日本では2015年にWHOにより日本の麻疹は撲滅されつつあると認定されました。

しかし、2016年の8月上旬にあたる33週に関西国際空港の利用者によって、関西国際空港の従業員の1人と一般客3人に感染しました。

関西国際空港の従業員を経由して関西国際空港の従業員32人と、その診察や搬送にあたった医療関係者2人の計34人が2次感染しました。

感染した一般客3人のうちの1人については、兵庫県内の家族4人と、8月に行った千葉市でのコンサート会場にいた2人の発症が確認されました。

2017年の3月上旬ごろの11週で山形県で麻疹が発生しました。

横浜市の20代の男性がインドネシアのバリ島から2月26日に帰国して、その4日後の3月2日から山形県内の宿泊施設に滞在して自動車教習所に通い、9日にはしかと診断された。その後、宿泊施設や教習所の従業員、利用者を中心に、はしかの症状を訴える人が次々に出てきた。山形県によると、4月8日時点で、山形、宮城、埼玉、三重、滋賀、東京、神奈川の1都6県で計55人の感染を確認され、3次感染者も出てしまいました。

2016年・2017年のともに患者数増加は輸入感染が原因で起きています。

日本国内では撲滅されつつあっても、このような輸入感染が続いている状態では麻疹の継続的な注意が必要になるでしょう。

参考:麻疹発生動向調査

 

【麻疹と亜急性硬化性全脳症(SSPE)】

麻疹に罹ってから数年間の無症状の期間を経て神経症状が現れます。発病後は数カ月から数年の経過で徐々に神経症状が悪化し、数年から十数年で死に至る重篤な疾患です。

麻疹に罹った人の数万人に1人がSSPEを発症します。現在、国内で150人くらいとされており、年間発症数が以前は10~15人くらいでしたが、麻疹ワクチンの普及後は減少し、最近では年間5~10人となっています。

SSPEを発症するのは、1歳未満に麻疹に感染した場合や免疫機能が低下している状態(ステロイド、免疫抑制剤、抗がん剤などの長期使用)で麻疹に感染した場合に多いのが特徴です。

男女比は2:1くらいで、後発年齢は学童期で全体の80%を占めます。

初期症状は、成績低下、記憶力低下、異常行動、感情不安定、歩行が下手になった、持っているものをすぐに落とす、体ががくんとなる発作などが起こります。

今のところ治療法はありません。

参考:SSPEの悲惨さと青空の会の思い
SSPE青空の会

まとめ

麻疹は、世界的にも患者数を管理されている感染症であり、かなり詳細な個人情報まで特定されます。実際の流行りの分布図は毎週更新されておりますので麻疹の情報も随時確認していきましょう。ワクチン接種を安全に行う検討する際に参考にしていただければ幸いです。

他のワクチンに関係する内容はこちらの一覧へ

欲しい情報がすべて揃う!!「薬屋さんのワクチン手帖」

ちょっとした相談やお悩み事がある方はLINE@で直接やり取りできます

友だち追加

薬屋さんの健康のリアルな話30

「薬屋さんの読めるようになる化粧品リスト」ダウンロードできます

メルマガ配信は、毎日21時から30日間配信していきます。

セミナー・イベント・お茶会スケジュール

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です