ストレスに関連した不調とそのメカニズム

 ストレス段階によって起こりやすくなる病気のメカニズム

【少し復習】

ストレスが加わると、副腎皮質ホルモンの分泌が常に高い状態になります。

そうなると図にもあるようにエネルギーの消費が激しくなり、免疫力は下がっていき、記憶にも障害を与えてしまいます。

これだけでなく、交感神経も優位になり、血圧が上がり、心拍数が上がること、唾液が出なくて口が渇く、胃腸の状態が悪くなるといった常に戦闘体勢のような状態が続くようになります。

この状態が長く続くと、体と心の不調へとつながり最終的には病気へと進展していきます。

もっと詳細内容は以下のブログから
『ストレスを受けると起きる体の反応(生理学)』

【ストレス抵抗期(コルチゾール過剰分泌)】

1:糖尿病

コルチゾール過剰分泌により、血糖値が急上昇します。それを補うように膵臓からのインスリン分泌が促進し、細胞内へグルコースの取り込みが促進します。細胞で使われない分は、中性脂肪として体に蓄積されていき肥満となります。

その後、長期間のコルチゾール過剰分泌により、血糖値は上がった状態が続き、アドレナリン・ノルアドレナリンの過剰分泌も加担して、インスリンの効きも悪くなっていきます。血糖値を下げるためにインスリン過剰分泌が起きるようになり、膵臓が疲労して高血糖時にインスリン分泌が十分にできなくなることで糖尿病となります。

2:がん

コルチゾールの過剰分泌によって免疫の過剰抑制に加えて「ATF3遺伝子」が、コルチゾールが過剰分泌されると活性化されます。それにより免疫細胞が、がん細胞を攻撃しなくなります。

3:胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍

コルチゾール過剰分泌により、胃酸が過剰分泌され胃の中で潰瘍ができやすい状態になります。

4:うつ病・学習記憶障害・認知症・男性更年期

コルチゾールは、最終的には脳内の記憶を司る海馬へ向かいます。コルチゾールには、海馬を破壊してしまう作用があるのですが、同じく副腎から分泌されるデヒドロエピアンドロステロン(DHEA)によって海馬の破壊を防いでいます。しかし、コルチゾール過剰分泌では、DHEAの防御の範囲を越えるため海馬が次第に破壊され萎縮していきます。

また男性更年期では、DHEAの分泌量が年齢を重ねるに従って低下していきますが、コルチゾール分泌は変わりません。そのため、40代以降から急な落ち込みや不安感、憂鬱感でうつ病と勘違いされてしまう方も多くいらしゃいます。

5:不眠症

コルチゾール過剰分泌により、夜間でもコルチゾールの高い状態が続くようになります。そのため、入眠障害、中途覚醒、早朝覚醒、熟眠障害といった不眠症を起こします。

6:肌の劣化・組織修復

コルチゾールには、他に成長ホルモンの分泌を抑制する働きがあります。ストレスによりコルチゾールの過剰分泌になると肌のターンオーバーが乱れやすくなります。それと同様に、組織の修復と再生を乱すことにもなります。

7PMS

コルチゾール過剰分泌は、女性ホルモンのプロゲステロンの受容体の働きも抑制するために、プロゲステロン量は低下し、高エストロゲン低プロゲステロン状態が起こり、イライラや憂鬱、肌の乱れなどにつながります。

【ストレス抵抗期(交感神経優位)】

1:活性酸素増加

ストレス過剰曝露により、交感神経優位な状態になります。 それによって免疫細胞の顆粒球が必要以上に増えてしまい、活性酸素が過剰に産生されてしまいます。肌トラブルの増加(シワ、しみ、くすみ)組織破壊による炎症(がん・胃潰瘍・十二指腸潰瘍・潰瘍性大腸炎・クローン病・糖尿病・痛風・白内障・甲状腺機能障害など)炎症性疾患・化膿(肝炎・腎炎・急性膵炎・急性虫垂炎・化膿性扁桃炎・口内炎・おでき・にきびなど)が起きやすくなります。

2:血圧上昇、血流障害

活性酸素が過剰になっていることで血液がドロドロの状態になります。ドロドロの血液を流すのには高い血圧が必要になり、血管が収縮して細い状態続きます。それらが合わさって、血液の流れが悪くなり、血液中の老廃物がたまり場合によっては血栓を作ってしまうこともあります。

(心筋梗塞、脳梗塞、狭心症、静脈瘤、肩こり、頭痛、関節痛、腰痛、めまい、しびれ、生理痛、子宮内膜症、子宮筋腫、冷え性、高血圧、歯周病、歯肉炎、アレルギー、エコノミークラス症候群など) 

【ストレス抵抗期(副交感神経機能低下)】

1:リンパ球減少

免疫に主となっている白血球のリンパ球が減少することで、免疫力が低下します。感染症、風邪にかかりやすくなり、がん免疫能も低下します。

2:排泄分泌低下

体からの出す反応は全て、副交感神経が関係しているためそれらが全て低下します。消化器官も副交感神経が関わっているため機能が低下します。(緑内障、便秘、胆石、脂肪肝、尿毒症、口渇、食中毒など)

ストレス疲憊期(ひはいき)に起こる体・心の反応と疾患

最終的には「副腎疲労(アドレナルファティーグ)」の状態になり、コルチゾールの分泌はほとんどなくなってしまいます。交感神経優位だったのが副腎疲労で副交感神経優位になります。ストレスに耐えられなくなり、ちょっとしたことでもストレスに感じて、体と心がすごく弱っている状態になります。

疲労感、無気力、無関心、思考できない、眠れない、低血圧、幻覚、幻聴、手足が怯えて震える、抜け毛、むくみなど生きていることに精一杯な状態になります。

副腎疲労対処法

・ビタミンB、ビタミンCの補給をすることで、副腎の機能が少しずつ回復する

・砂糖・小麦・白米のような精製された白いものを食べないようにすることで、脳での中毒性を減少させ、低血糖によるインスリンの過剰分泌がコルチゾールの分泌を減らして副腎疲労を悪化させることを防ぎます。

・コーヒーやアルコールは、副腎の機能を一時的に回復するような錯覚を起こし逆に効果が切れると悪化しますので控えること

【全体のまとめの図】

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