女性ホルモン・生理周期・体内時計の関係と体・心の影響とは

女性は男性よりもエストロゲンが少なくなる

女性の体は、思春期、成熟期、更年期、老年期ごとに、女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンの分泌量が変化します。

特に更年期以降では、女性ホルモンのエストロゲンが男性よりも少なくなってしまうことがわかっています。

女性はエストロゲンの変動が、体・心の状態を左右するくらい大切なホルモンです。

逆に男性は、エストロゲンでは変動しず、テストステロンの変動が体・心の状態を左右するくらい大切なホルモンです。

性別によって同じホルモンがこうして影響の及ぼし方が変わるのは面白いと思います。

女性ホルモンと体内時計

卵巣の発達に合わせ、思春期に女性ホルモンの分泌は急激に高まり、20~30歳代でピークを迎えた後、40歳を過ぎた頃から卵巣の退化とともに分泌量が低下します。さらに、月経周期や妊娠・出産などの女性のライフイベントにおいても分泌量は変化します。

この女性ホルモン変動によって女性はさまざまな精神・身体症状を訴えることがあります。初経後の月経前に起こる不調である月経前緊張症や、閉経後に起こる更年期障害は女性ホルモンの変動によって引き起こされる症状の代表例であり、これらの症状に伴う睡眠障害も報告されています。

マウスの実験で飼育ケージに回し車をいれて輪回し活動を記録すると、昼に休み、夜に活動するといった一日のリズムが認められます。(マウスは夜行性なので体内時計は人間の逆で考える)成熟期以降の雄ではこのリズムは一定で、毎日ほぼ決まった時刻に活動します。しかし、成熟期の雌では、性周期に伴う女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロン血中濃度の変動を受け、リズムの開始時刻が早まったり遅くなったり、活動量が増えたり減ったりと、性周期と同じ4~5日周期で活動リズムが変動します。実験を繰り返していくうちに、女性ホルモンが時計遺伝子発現リズムに与える影響は臓器ごとに異なり、子宮など生殖に関わる臓器の体内時計の針は動かすけれど、脳にある体内時計(中枢時計)には影響を与えないことが分かりました。

女性ホルモンの変動によって女性は、さまざまな精神・身体症状を訴えることがあり、睡眠障害もその中に含まれます。まれに排卵前のエストロゲンの高い時期に早寝になり、排卵後のプロゲステロンの高い時期に遅寝になることが日本人女性対象の研究で報告されています。睡眠障害などを自覚していない健康な女性においても、子宮などの臓器の時計(末梢時計)は女性ホルモンの変動の影響を受け、中枢時計が刻む時刻と一致しない状態が起こっていると考えられます。これは、海外旅行に行ったときにおこる「時差ボケ」のような状態で、さまざまな身体的不調を引き起こします。排卵前後や月経前の身体の不調は、体内時計の針のズレが一因となって引き起こされていると考えられます。

「規則正しい生活リズム」は私たちの体内時計を強固にします。すなわち、「規則正しい生活リズム」を築くことこそが、時計の針のズレによって起こる不調に対処できる体を作り上げると考えられます。最近、英ラフバラー大学の研究チームが「睡眠時間と脳の関係について男女の比較実験」を行い、その結果から「女性は男性よりも約20分長く眠ることが必要である」という結論を示しました。毎日忙しく家事や育児、仕事をこなす女性が増え、睡眠時間が短くなる傾向がありますが、「規則正しい生活リズム」を築くためには、女性は男性よりも少し多く寝た方がよいのかもしれません。

 

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