乳酸菌・ビフィズス菌が私たちにもたらす恩恵とは

善玉菌がもたらす恩恵

善玉菌は、食べ物の未消化物を細菌が腸内で「発酵」させる過程をとることで、私たちの体に恩恵となる物質を生成してくれます。善玉菌の多くは「有機酸」と呼ばれる短鎖脂肪酸(SCFA)の主に乳酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、コハク酸など体にとって良い影響を与える酸を発生させます。有機酸は、腸内を酸性に保って悪玉菌を減らし、腸のぜん動運動を促すため便秘の改善に役立ち、また下痢の治療にも役立つといわれています。

他にも有機酸には、大腸のL細胞と呼ばれる部分に作用してインスリン分泌を促す「GLP-1」が分泌されること、脂肪細胞に働きかけると脂肪の取り込みが止まり肥満を防いでくれる作用もあります。また、食物で摂取したコレステロールの約50%が善玉菌により「コプロスタノール」という形に変えられると言われてます。この「コプスタノール」は、腸壁から吸収されにくい性質をもっています。善玉菌が多いほど、余計な脂肪分を体に取り込むことがなくなり、余分な脂肪を体に付けることがなくなるのです。

有機酸の効果

有機酸と呼ばれる乳酸・酢酸・酪酸は、腸内のpH値を低下させ、弱酸性にしてくれます。これにより、悪玉菌による腐敗の進行を防止し、悪玉菌自体の繁殖や有害物質の吸収を抑えてくれるのです。腸内の酸性化はまた、病原菌の感染を予防し、その活動を抑えます。さらに細菌による下痢の発生を予防・防止します。有機酸には腸の蠕動運動を活発にする作用もあり、菌自体が便の成分になることから、便秘の予防も期待されているのです。善玉菌の働きにはその他にも、ビタミンの1種であるビオチンやステロイドホルモンの合成、腸管の免疫機能の強化・活性化、コレステロールの低減、消化活動の促進などがあります。

ビフィズス菌

善玉菌の代表として知られる「ビフィズス菌」ですが、ヒトの腸内の中でも特に大腸内に多く存在しており、乳酸菌の数百倍多く住んでいると言われています。すべてのヨーグルトにビフィズス菌が入っているわけではありません。普通のヨーグルトは乳酸菌のサーモフィラス菌とブルガリア菌で発酵しますが、ビフィズス菌入りヨーグルトにはさらにビフィズス菌も加えて発酵しています。乳酸菌でも整腸作用を持つものもありますが、乳酸菌だけで作ったヨーグルトと比べると、ビフィズス菌の入ったヨーグルトの方が高い効果がることが分かっています。

乳酸菌

乳酸菌は花粉症やアトピー性皮膚炎、ぜんそくなどのアレルギー疾患を抑える働きがあることもわかってきています。また、血中の善玉コレステロールの低下を抑え、中性脂肪の値を低下させる効果が期待できることも証明されています。さらに、乳酸菌が作る乳酸には、カルシウムの吸収を促す働きも認められています。このように乳酸菌には私たちの健康に良い様々な効果が期待できるのです。

乳酸菌のマイナーな働きの1つに、ビタミン(ビタミンB1、B6、B12、ビタミンKなど)の生成が挙げられます。これらを作り出して体に補給する役割を担うことで、健康増進に役立っているとも考えられています。

【乳酸菌の種類】 
ラクトバチルス・ガセリ  代表的なヒト腸内乳酸菌で、胃潰瘍、胃がんに起因するピロリ菌を減少させ、ピロリ菌の活動を抑制する働きを持っていると言われています。胃粘膜に付着しやすい性質をもっているため、効率的に胃の中で働くのが特徴です。消化性潰瘍や胃炎の発症を抑えたり、症状を改善させたりする働きもあると考えられ研究が進められています。
ラクトバチルス・デルブレッキ・サブスプ・ブルガリカス  日本の代表的なプレーンヨーグルトに多く含まれている乳酸菌で整腸作用に優れています。最近の研究では、腸のバリア機能を高め、腸内フローラのバランスを整える「抗菌ペプチド」の発現に関わっていることがわかりました。また、腸内の免疫細胞に直接働きかけていることが確認され、その健康維持効果が期待されています。
ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズ・クレモリス  大腸まで届くことが明らかにされたプロバイオティクス乳酸菌です。また、EPSと呼ばれる粘り成分を作り「カスピ海ヨーグルト」の特長的な粘りのもととなっています。整腸効果のほか、アレルギー緩和効果、美肌効果、免疫調整効果などさまざまな健康効果があることがわかってきました。
エンテロコッカス・フェカリス  一般的な乳酸菌に比べて大きさは500nmととても小さな超微粒子です。フェカリス菌の形は球状をしていて、一度にたくさんの量を摂るのに非常に適しています。

またフェカリス菌の大きな特徴が、殺菌された方が効果より強くなることです。フェカリス菌は加熱殺菌して摂取する方が免疫力を上げ身体機能に有効であるという研究成果が発表されています。殺菌された乳酸菌を腸にしっかり届けることができるので、腸内で善玉菌の餌となって増やし、悪玉菌の増殖を抑えることで腸内免疫細胞が活性化され、様々な効果を発揮します。

ビフィドバクテリウム・ロングム  酸に強い性質を持っているため、胃酸で死滅しにくい乳酸菌です。生きて大腸まで届き、大腸の善玉菌を増加させ、悪玉菌を減らして腸内環境改善し、お腹の健康を維持します。その他、継続的に摂取することで花粉症の症状を緩和させることもわかってきました。

 

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