あなたの漢方活かせてないかも?腸内環境が治療効果を左右している例

生薬:センナ・大黄・アロエ(緩下作用)

【センナの便秘への効能】

センナは排便不良に高い効能を発揮するとされ、摂取するとほぼ確実にお腹の詰まりが改善されると言われます。その為長期間に及ぶ排便不良やお腹が苦しい時に頼りになる存在ででもあり、最近ではダイエット目的として使用されることもあります。

漢方薬として使用されるこの植物は主成分である「センノシドA」と呼ばれる有効成分によって、腸の滞りをスムーズにする働きを持っています。センノシドAにはぜんどう運動を活性化と新陳代謝活性化の2つの働きがあります。前者の場合大腸にこの成分が溶け出すと「レインアスロン」と呼ばれる成分に変化します。これが大腸の粘膜を分泌する作用を促すことで腸が刺激され、便をおしだすぜんどう運動を促していきます。

センナが便秘を改善させる効果は、腸内に詰まっている便を柔らかくして排便を促すのでなく、直接腸を刺激することで便意を起こすこと(刺激性便秘薬)です。その為直腸で便が硬くなってできる直腸性便秘や男性に多い痙攣性便秘に対しては効果が無い、あるいは逆効果になることもあるので摂取しないほうが良いです。

この生薬には、新陳代謝を活性化させる働きも持っており老廃物をより排出させる機能を高めることが可能です。新陳代謝が高まることは排便を良くするほか、ニキビや冷え性、むくみにもよく効き女性におすすめとされます。なのでセンナはダイエットとして扱われることになり、市販ではお茶を購入して飲む人が多くいます。

センナを摂取すると約8から10時間ほどで腸が働き、排便に繋がると言われます。そのため、効率よくその効能を得るのなら就寝前に飲むと起床時に排便ができるので、体内リズムを作るのに適しています。日中に飲むと通勤や外出先で突然便意を感じることがあることもあり、この時間が適していると言えます。即効性は高いですが、生薬であり効き目はゆっくりなので比較的安全で自然に近い排便リズムを得られるのが利点です。

【センナの便秘への副作用】

下痢や腹痛、嘔吐などの症状が見られ用法用量を守って摂取することが大切です。特に下痢は胃腸の弱い人は発症しやすく、人によっては1回飲んだだけで約3日間お腹を下すこともあるとされます。また生薬自身が自分の身体に合わないと皮膚に痒みや発疹、発赤などを引き起こすことも分かってます。

センナには主成分のセンノシドA以外に「アントラキノン」と呼ばれる成分も含有しています。大黄やアロエにも含まれるとされるアントラキノンを長期間摂取し続けると大腸黒皮症と呼ばれる、大腸の粘膜が黒く変色してしまう疾患を発症する恐れがあります。大腸メラノーシスとも言われるこの状態になると、腸の働きが悪くなりより排便を詰まらせることに繋がるので注意が必要です。

そして薬剤投与で危険だと言われることの多い妊婦もこの漢方薬の摂取はしてはいけないです。医薬品でなくお茶でも同様のことが言え、これはセンナが腸内を過剰に刺激するからだと考えられてます。摂取すると早産や流産を引き起こす恐れがあり、身体が敏感な妊婦にとっては刺激が強すぎることが伺えます。

生薬:甘草(抗炎症効果)

漢方薬の生薬の約7割に配合されている甘草のグリチルリチン酸です。甘草は、お砂糖の50倍程の甘みがあり、グルクロン酸と言う2分子の糖鎖が含まれています。腸内に入ると腸内細菌によって糖鎖が外れて、グリチルレチン酸が体内に吸収され、薬効を発揮します。同時に、切り離された糖は、腸内細菌の餌になる。つまり、漢方薬は、腸内細菌の育成にも関わっているとも言えるのです。

 

このように腸内細菌が成分を代謝することではじめて目的の効果を示すものが存在します。腸内環境を整えることは目的の効果をしっかり得るためにも大切なのです。

また、免疫チャックポイント阻害剤の「オブジーボ」とよばれる抗がん剤があります。この抗がん剤の副作用軽減にも腸内細菌が関係するという論文が有名な論文雑誌に同時に3投稿されたこともあります。治療方針を決定する際にも腸内環境は最初の指標になり得るかもしれません。

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