風邪をひいたら、病院で薬もらわなくても家でできるセルフケアリスト

意外と知らない「かぜ」ってどんな不調

かぜの正式名称は「かぜ症候群」つまりは、複数の症状が同時に発生するのが本来のかぜです。単一の症状しかでないものはかぜではありません。(細菌感染かもしれません)その中でも鼻水と鼻づまり、くしゃみの鼻の症状を主体とするかぜを「普通感冒」と呼び、最も軽症のものを指します。

かぜの本当の定義

自然に良くなる上気道ウイルス感染症(上気道:鼻から喉までの空気の通り道のこと)

かぜの判断は、咳・鼻水・喉の痛みの3症状が「急に」「同時に」「同程度」存在する場合

かぜの原因ウイルス

ライノウイルス・コロナウイルス・インフルエンザウイルス(別名:流行性感冒)・アデノウイルス・パラインフルエンザウイルス・コクサッキーウイルス・エコーウイルス・RSウイルス

春と秋に多いのがライノウイルス
冬に多いのがコロナウイルス、RSウイルス、インフルエンザウイルス(別名:流行性感冒)です。

普通感冒でもっとも頻度が高いのは、大人はライノウイルス、子どもはRSウイルスです。

※インフルエンザは別記事で

かぜの治りはじめは一番弱っている

実は、かぜをこじらせると、また治りかけの弱った体に再びかぜに似た症状になってしまうことがあります。

この場合に、2峰性の病歴と呼ばれる2つの感染の波が現れるケースがあり、2回目の波は細菌感染になってしまう場合があります。

細菌感染の見極め方は、かぜのように咳・鼻水・喉の痛みの3症状が同時に起こらない、1つの症状だけ強くでるときです。

※川村内科診療所

実は、かぜには季節ごとにいろんな種類がある

かぜを「風邪」と書いたりしますが、これは東洋医学でいう春に起こるかぜを風邪と言います。そのため季節によって、本当はかぜの症状が変わると考えられています。

六邪特徴症状
風邪
(ふうじゃ)
   
年間を通して現れるが
特に春に多い
頭痛、鼻づまり、喉の痛み
まぶたのむくみ、めまいなど
寒邪
(かんじゃ)
冬や気温が低い時期に多い寒気、吐気、下痢、腹痛
手足の冷え、頭痛
関節の痛みなど
暑邪
(しょじゃ)
夏の盛りに見られる高熱、顔が赤くなる、多汗
喉の渇き、息切れ、脱力感など
湿邪
(しつじゃ)
湿気を持つ邪気で
梅雨時や夏、湿気の多い
環境で現れやすい
下痢、頭重感、尿が出にくい
胸のつっかえ、足のむくみ
倦怠感など
燥邪
(そうじゃ)
乾燥の強い邪気で
秋から冬に現れやすい
口、鼻の中、皮膚、髪の乾燥
乾いた空咳、胸の痛みなど
火邪
(かじゃ)
火邪は他の邪気が鬱して
熱化したもので季節性がない
高熱、顔や目が赤くなる
精神不安、不眠、歯茎の腫れ
便秘など

妊婦さんと風邪薬

図引用改変:メディカルノート

かぜ薬の解熱成分として用いられており、頭痛薬にも含まれている非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は、妊娠4ヶ月以降に胎児毒性があり胎児の動脈管収縮、尿産生抑制(羊水減少)の報告があります。

妊婦さんには使用を制限されており、小児と同じアセトアミノフェンくらいしか使えなくなります。

また、かぜの治りかけ後に続発する細菌感染のための抗菌薬も妊婦さんは「ハイリスク患者」として予防的に処方されることがあります。

特に高熱が持続する、中耳炎や副鼻腔炎が合併して膿性の鼻水が見られると処方されることが多いです。

しかし、妊娠〜産後授乳期までで処方できる抗菌薬にも制限が出てしまい、重度な症状になったときに使えないものが多く治療が難航してしまいます。

産後であれば授乳できないことで済むかもしれませんが、妊娠中の重度な感染症はお腹の胎児にも影響し兼ねません。

「薬による胎児への影響」と「感染症の悪化による胎児への影響」を天秤にかけられ選択を迫られるのは妊婦さんであることを知っておきましょう。

【食事療法】

◆薬膳

生姜「生姜の適切な使い方」
辛味成分であるジンゲロール・ショウガオール・ジンゲロンが存在します。血管拡張効果があるので、冷えや肩こりにも効果があり、生姜を食べることで3時間は身体が温まった状態を保てるという説もあります。
 
ジンゲロール(生の生姜に多い):風邪予防、風邪のひきはじめ
ショウガオール(乾燥した生姜に多い):冷え症、発汗作用
ジンゲロン(加熱した生姜に多い):発汗作用
☆POINT
生姜の砂糖漬シロップを作って、生姜湯として飲むのもオススメです。
適量の目安は、スライスした生姜で1日6枚ほど、重さにして10グラム程度、すりおろしたり、細かく刻んだりして用いるならば、小さじ1杯ほどの量が目安となります。
りんご「万病の薬」「医者いらず」
「朝にりんごを食べましょう」というくらい、優秀な薬膳食材です。食物繊維・カリウムが豊富なので体内の悪いものをデトックスしてくれます。腸内を正常化し食べ物の栄養を吸収しやすい環境作りをしてくれます。余分な熱を冷ます効果もあるので、かぜにも最適です。
ねぎ「ねぎの部位による効能の違い」
白い部分:身体を温める作用が強いです。風邪の引きはじめで悪寒がする場合 
青い部分:汗や熱を発散させる働きがあり、熱で辛い時には青い部分を用いて発散させる。
シナモン「生薬名:桂皮」
内側から優しく温める作用、のぼせを取る作用、免疫力向上作用があります。ケイヒアルデヒドが血管を拡張させ、手足の先まで血を巡らせます。体を温める作用は、しょうが以上とも言われています。
☆POINT  
紅茶+シナモン+レモン

【代替療法】

◆ホメオパシー
(同種療法:妊娠・授乳期使えます)

※エインズワース社基本レメディー42種より提案

レメディ名適応
アコナイト突然重い症状が現れる風邪の初期症状に

・乾燥した冷たい風にさらされ、
 冷えてしまったことで起きた風邪
・咳、鼻水、喉の痛みがある
・肌がほてっていたり、乾燥している
・激しい頭痛
・冷たい飲み物を欲しがる
・体を触れられるのを非常に嫌がる
フェーラム・フォス喉が痛みはじめたとき
熱がではじめたときの風邪の初期症状に 

・徐々に熱が上がり
 ほてり、過度の発汗
・強い喉の渇き
・特定の部位の炎症
・鼻血を出す傾向がある
・短い空咳
・胸痛を伴うことも
・喉の痛み
ジェルセミウム背筋に悪寒が走るような
ゾクゾクとした風邪に

・瞼が重くトロンとなる
・高熱があるのに喉の渇きを訴えない
ケーライ・ビック鼻水・痰が出しにくいときに

・黄緑色の鼻水、痰が出る
・鼻の奥が痛い
・喉がムズムズする
・枯れた乾いた咳
マーキュリー発熱があって汗や鼻水
痰に悪臭があるときに 

・体温が上がり悪臭がする汗で冷える
・発熱があり、腺が腫れている
・黄色か緑色の鼻水、痰が出る
・くしゃみが止まらない
・寒気がする
ナット・ムール水様性の鼻水が出るときに

・生卵の白身のような鼻水が多量に出る
・短い空咳
ナックス・ヴォミカ寒さ、外気、騒音、光、過度の緊張など
の外側からのストレスに 

・温かい部屋で水っぽい鼻水
 夜中には鼻が詰める
・くしゃみ
・喉の痛み、むず痒さがある空咳
フォスフォラス冷たい飲み物を欲しがる喉の痛みに 

・喉が痛い
・喉がムズムズして空咳がある
・痰を吐き出す(血が混じることも)
・嘔吐することもある
・風邪をひくと胸が苦しい
プルサティーラ鼻水、痰、目ヤニがあるときに

・鼻が出たり詰まったりする
・黄緑色の痰が出る
・目やにがある
・食事の味や匂いがわからない
・息切れがすることがあり
 横になると悪化する

別会社でキット以外も販売あり

◆ジェモセラピー
(蕾療法:蕾のチンキ剤 
ほとんど妊娠・授乳期使えます)

※エルビオリス社のミックスレメディ17種より提案

ミックス
レメディ名     
適応
イミノリス      かぜ予防に

免疫を高め、ウイルスや病原菌から体を守り、消化機能を高める働きがあります。
シノリス鼻やのどの違和感に

免疫力を強化し、かぜの中でも鼻症状が強いとき、咳などの呼吸器症状が強いときに用いられます。
デプラリス深いデトックス

肝臓の代謝解毒機能、腎臓の尿中排泄機能を高めるため、病原体や毒素排泄を促し回復を早めます。
ミコリス空気中の汚れが気になる時に

抗菌、抗真菌、抗ウイルス作用が強く、感染病変に幅広く用いられています。
ヴィタリス気力・体力のアップに

病気後の回復補助に用いることで回復を早めてくれます。

購入先:ジェモセラピーストア
シングルレメディもありますが、ジェモセラピストからのみ購入

◆メディカルハーブ
(茶療法:妊婦・授乳期使えないものあり)

エルダーフラワー
適応
発汗作用で汗から余分なものを排出し、熱を発散させます。
くしゃみ、鼻水、のどの痛みや咳など、鼻とのどに関係するトラブルがあるときに効果的です。
妊婦
× (授乳期○)
エキナセア
適応
天然の抗生物質とも言われ、免疫力を高めるハーブとして知られており、抗菌・抗ウイルス作用を持つためインフルエンザにも使えます。
※注意   
キク科アレルギーの人は使用しない 
9週間以上の継続使用は避けること 
免疫系疾患を持っている方は使用しない
妊婦
ジャーマン・カモミール
適応
最も古くから民間薬として親しまれてきたハーブの1つです。抗炎症作用を示す「カマズレン」という成分は熱によって産生されるため、ハーブティーで飲むのが良いでしょう。
※注意   
キク科アレルギーの人は使用しない
妊婦
セージ
適応
抗菌、抗ウイルス作用に優れたハーブです。苦味が強いため、ブレンドで用いるとよいでしょう。その効果から、うがいに用いられることもあります。
※注意   
長期使用しない
妊婦
×
タイム
適応
血液循環を促し、悪寒を和らげてくれます。また喉の痛みが強いとき、痰の出し過ぎ、病気後の回復と幅広く用いられます。
妊婦
レモンバーム
適応
タンニン、フラボノイド、ロズマリン酸などの抗酸化物質を豊富に含みます。鎮静作用と発汗作用があるため、熱を下げるのに用いられます。
女性特有の不調でよく登場するバーブでもあります。
妊婦
ペパーミント
適応
体を温める温熱作用と、体を冷やす冷却作用の両方を併せ持っています。
抗菌作用にも優れ、体の機能を賦活させます。
妊婦
×
マロウ
適応
咳が出るときにハーブティーとしても飲むと楽になる作用があります。うがいとしても用いられたりします。肌トラブル時の化粧水がわりにもハーブティーを塗って用いることもあります。
妊婦
ローズヒップ
適応
ビタミンCの爆弾とも呼ばれており、レモンの10倍以上という話もあります。他にもビタミンA、B、Eも豊富に含まれ、鉄、食物繊維なども含んでいるので、病気後の回復に用いられることがあります。
妊娠中の栄養補給にもよいとされております。
妊婦

購入先

生活の木ニールズヤードレメディ
コスメキッチンenherb 

◆アロマ
(芳香療法:妊婦・授乳期使えないものあり)

エッセンシャル
オイル        
効能
ラベンダー喉の痛みや炎症、鼻水・鼻づまり、痰などの症状を和らげます。
風邪予防にも用いられます。
ローズマリー肺を強くする働きがあり風邪を和らげてくれます。
ペパーミント熱を持った体をクールダウンさせる作用があり、発汗を促して熱を下げる効果もあります。
他にも咳、喉の痛み、鼻づまりを和らげてくれる効果もあります。
ユーカリ咳、鼻水、鼻づまり、痰、発熱を和らげてくれます。
抗ウイルス、抗菌作用もあると言われております。
ティートリー免疫力を高める作用があるため、感染症予防に効果的です。

購入先

生活の木ニールズヤードレメディ
コスメキッチンenherb 

◆漢方
(妊婦・授乳期使えないものあり)

かぜのひきはじめ(半日):処方2、3日分
〈汗をかいていない・体力がある〉
葛根湯(かっこんとう)
肩こりにも用いられる。

麻黄湯(まおうとう)
かぜ症状が強く、関節や筋肉痛がある場合
〈汗をかいている・体力がない〉
桂枝湯(けいしとう)
汗をかいていて、虚弱体質の方

麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)
高齢者、寒気が長引く方

香蘇散(こうそさん)
抑うつの傾向があり、かぜをひきやすい方
かぜ:処方1週間分
小柴胡湯(しょうさいことう)
熱が引き、咳や食欲不振・悪心・嘔吐・口が苦いなどの症状が出た時

麻否甘石湯(まきょうかんせきとう)
小柴胡湯の適応症状に加えて、関節・筋肉痛

柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)
小柴胡湯の適応症状でさらに弱ってる方
かぜが治りかけ:処方2週間分
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
咳やだるさが残る時
妊婦への漢方使用例
香蘇散(こうそさん)
第一選択で必要最低量でやめること、特に頭痛、頭が重い、悪寒、無汗の時期

桂枝湯(けいしとう)

汗をかいているかぜに必要最低量

参蘇飲(さんそいん)
咳、痰、鼻水、鼻づまりのとき、妊婦慎重投与必要な生薬含む

販売先:ハル薬局

参考

病気が見えるvol.6
総合診断医が教える よくになるその症状
基本としくみがわかる 東洋医学の教科書
週刊医学会新聞第2905号 2010年11月22日「助産師・看護師による妊婦への服薬指導」
飲んで大丈夫?やめて大丈夫? 妊娠・授乳と薬の知識 第2版
薬膳・漢方 食材&食べ合わせ手帖
日本ホメオパシー振興会
ホメオパシー大百科事典 新ビジュアル版
ニールズヤード式セルフケアのためのホメオパシー
日本ジェモセラピー協会ジェモセラピストテキスト
日本メディカルハーブ協会ハーバルセラピストテキスト
ニールズヤード式 メディシナルハーブレッスン
ニールズヤード式 アロマセラピー レッスン Basic ver.
アロマ&ハーブの教科書
医師が教える 自然療法症状別セルフケアバイブル
自然のお守り薬
ニールズヤード式 女性のための症状別ナチュラルケアBOOK
漢方薬使い分けの極意
漢方療法シリーズ – 日本産科婦人科学会(2000年5月)
「妊婦への投与に注意が必要な漢方薬」公益社団法人 福岡県薬剤師会
「妊婦に慎重投与の漢方薬一覧表を活用」 日経DI(2014年10月14日)

他の不調に関しては以下のリンクからリストを随時更新

マイ・ホリスティック・ナチュラルメディスン


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